Outlookで署名を設定するには、新しいOutlook for Windows と Outlook on the web(Web版) では右上の「設定」(歯車アイコン)→「アカウント」→「署名」、従来のOutlook(クラシック版) では「ファイル」→「オプション」→「メール」→「署名」を開きます。Mac の場合は「Outlook」メニュー→「設定」→「署名」です。署名を作ったら、新規メールと返信/転送それぞれに使う「既定の署名」を選び、保存すれば完了です。変更するときも同じ画面で編集して保存します。
ややこしいのは、Microsoftが「Outlook」という名前のアプリを何種類も提供していて、署名の場所も保存先もそれぞれ違うことです。この記事では、2026年10月時点の日本語画面の表記に合わせて、すべてのバージョンの手順を解説します。あわせて、ロゴや画像の入れ方、作った署名の貼り付け方、署名が表示されない時の対処法、スマホのOutlookアプリの設定、署名ファイルの保存場所までまとめました。
まず確認:使っているOutlookはどれ?
同じ「Outlook」でも、画面の見た目で見分けられます。手順を読む前に、まずここで自分のOutlookを確認してください。
| 画面の特徴 | 使っているOutlook | 署名の設定場所 |
|---|---|---|
| 左上に「ファイル」タブがあり、Wordのようなリボンが表示される | 従来のOutlook for Windows(クラシック版) | 「ファイル」→「オプション」→「メール」→「署名」 |
| 「ファイル」タブがなく、右上に歯車アイコンと「新しい Outlook」の切り替えスイッチがある | 新しいOutlook for Windows | 「設定」→「アカウント」→「署名」 |
| ブラウザーで outlook.com や outlook.office.com を開いている | Outlook on the web(Web版) | 「設定」→「アカウント」→「署名」 |
| Macで、画面上部のアップルメニューの隣に「Outlook」メニューがある | Outlook for Mac | 「Outlook」→「設定」→「署名」 |
| スマートフォンやタブレットのOutlookアプリ | Outlook for iOS / Android | 「設定」→「メール」→「署名」 |
「Outlook 365」や「Microsoft 365のOutlook」という名前のアプリが別にあるわけではありません。Microsoft 365を契約している場合も、実際に使っているのは上の表のどれかです。会社のパソコンでよく使われる「Outlook 2016」「2019」「2021」「2024」は、すべて従来のOutlookに当たります。
署名を設定する前に:日本のビジネスメール署名の基本
Outlookの署名は、名刺のような役割を持ちます。日本のビジネスメールでは、次の項目を区切り線ではさむ形が一般的です。
- 会社名(「株式会社」は「㈱」と略さない)
- 部署名・役職
- 氏名(読みにくい名前はふりがなかローマ字を添える)
- 郵便番号と住所
- 電話番号(代表・直通・携帯のうち必要なもの)
- メールアドレス
- 会社のホームページのURL
たとえば、次のような署名です。
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株式会社さくら設備工業
工事部 部長
佐藤 健一(さとう けんいち)
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-2-3 梅田ビル5F
TEL:06-1234-5678 携帯:090-1234-5678
Mail:k.sato@example.co.jp
URL:https://www.example.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
海外の取引先にも送るなら、電話番号を「+81 6-1234-5678」のように国番号付きで書くと、相手がそのままかけられます。
気をつけたいのが機種依存文字です。「㈱」「①」「㎡」のような文字は、相手のメールソフトや文字コードの設定によっては文字化けすることがあります。署名は毎回すべてのメールに入るものなので、普通の文字で書いておくのが安全です。署名に入れる項目や並べ方は「メール署名の書き方」で、すぐに使える例は「メール署名のテンプレート」で詳しく紹介しています。
ロゴ入りの署名は、先に作ってから貼り付けると早い
どのOutlookにも署名の入力欄があり、名前と電話番号くらいならそこで十分です。ただ、会社のロゴやブランドカラー、SNSのアイコン、ロゴを左に置いて連絡先を右に並べるような2列のレイアウトは、Outlookの小さな入力欄では作りにくく、作れても相手の環境で崩れがちです。
そこで、署名はあらかじめ別の場所で作っておき、完成したものをOutlookに貼り付けるのがおすすめです。一度作れば、会社のパソコンでも自宅のMacでも同じデザインを使えます。
無料のメール署名ジェネレーター「Signguin」なら、会社のメールアドレスを入力するだけで、会社のホームページからロゴ、ブランドカラー、連絡先を読み込んで署名の形に整えます。無料のデザインは会員登録なしで使えます。作った署名は、表(テーブル)を使ったメール向けのHTMLで出力されるため、Wordの仕組みで表示する従来のOutlook for Windowsでも崩れにくくなっています。画像はSignguinのサーバーに置かれるので、ホームページが変わってもリンク切れにならず、添付ファイルとしても届きにくくなります(従来のOutlookの例外は後述します)。
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Gmail・Outlook・Apple Mailに対応
署名ができたら、「署名をコピー」ボタンでコピーし、次の手順で使っているOutlookに貼り付けてください。
新しいOutlook for Windowsで署名を設定する方法
新しいOutlook for Windowsは、Web版と同じ設定画面を使います。
- 画面右上の「設定」(歯車アイコン)をクリックします。
- 「アカウント」→「署名」の順に開きます。
- メールアカウントを複数登録している場合は、署名を設定するアカウントを選びます。
- 「+ 新しい署名」をクリックし、署名の名前を入力します(例:「社外用」)。名前は自分用の管理名で、相手には表示されません。
- 入力欄に署名を入力するか、作っておいた署名を Ctrl+V で貼り付けます。
- 「保存」をクリックします。
- 「既定の署名を選択」で、新規メッセージ用と返信/転送用に使う署名を選び、「保存」をクリックします。手動で入れたい場合は「(署名なし)」のままにします。
画面のバージョンによって、既定の署名の指定がプルダウンではなくチェックボックスになっていることがあります。いずれにしても「新しいメッセージ」と「返信/転送」の2か所を設定する、と覚えておけば迷いません。
1通だけ手動で署名を入れる場合: 新しいメールを作成し、「メッセージ」タブ(バージョンによっては「挿入」タブ)の「署名」をクリックして、保存済みの署名を選びます。
従来のOutlookから切り替えた場合: 新しいOutlookは、初めて起動したときに従来のOutlookの設定を取り込み、署名もその対象です。ただしMicrosoftによると、取り込みが成功するのは、従来のOutlookの「ファイル」→「オプション」→「全般」で「Outlookの設定をクラウドに保存する」にチェックが入っていた場合だけです。署名が引き継がれていなければ、従来のOutlookでこのチェックを入れて再起動し、新しいOutlookの「設定」→「アカウント」で、メインのアカウントの横にある「管理」から設定の取り込みをやり直せます。いちばん確実なのは、両方のOutlookを並べて開き、従来版の署名をコピーして新しいOutlookに貼り付ける方法です。
従来のOutlook(クラシック版)で署名を設定する方法
Outlook 2016、2019、2021、2024、Microsoft 365のデスクトップ版Outlookでは、「署名とひな形」という画面で署名を管理します。
- 「ファイル」タブをクリックし、「オプション」を選びます。
- 「Outlookのオプション」画面で「メール」を選び、「署名」ボタンをクリックします。
- 「署名とひな形」画面が開いたら、「新規作成」をクリックします。
- 「新しい署名」に名前を入力し、「OK」をクリックします。
- 「署名の編集」欄に署名を入力するか、Ctrl+V で貼り付けます。フォント、色、サイズ、配置は入力欄の上の書式バーで変えられます。
- 右側の「既定の署名の選択」で、「電子メール アカウント」に署名を使うアカウントを選びます。
- 「新しいメッセージ」で作成した署名を選びます。
- 「返信/転送」でも署名を選ぶか、入れない場合は「(なし)」のままにします。
- 「OK」をクリックします。
メール作成画面の「メッセージ」タブ→「署名」→「署名」からも同じ画面を開けます。ただし、この方法で開いた場合、Microsoftも注意しているとおり、そのとき開いていたメールには新しい署名が自動で入りません。次に作成するメールから自動で入るので、そのメールだけは手動で挿入するか、いったん閉じて作り直してください。
手動で挿入する場合: メール作成画面の「メッセージ」タブで「署名」をクリックし、一覧から署名を選びます。
Outlook on the web(Outlook.com / Microsoft 365)で署名を設定する方法
個人向けの outlook.com と、会社や学校向けの outlook.office.com の両方とも、手順は新しいOutlookと同じです。
- ページ右上の「設定」(歯車アイコン)をクリックします。
- 「アカウント」→「署名」を開きます。
- 「+ 新しい署名」をクリックし、分かりやすい名前を付けます。
- 入力欄に署名を入力するか、貼り付けます。
- 新しいメッセージと返信/転送に使う既定の署名を選びます。
- 「保存」をクリックします。
古い解説記事では「Outlookのすべての設定を表示」→「メール」→「作成と返信」から署名を設定するよう書かれていますが、現在の画面では署名は「アカウント」の中にあります。
同じMicrosoft 365またはOutlook.comのアカウントで新しいOutlook for Windowsも使っている場合、Web版で保存した署名はWindows側にも表示されます(後述のローミング署名)。
Outlook for Macで署名を設定する方法
Macには、現在の Outlook for Mac と、古い レガシ Outlook for Mac の2種類があります。Microsoftは、レガシ Outlook for Mac のサポートが 2026年10月に終了する と案内しているので、まだレガシ版を使っている場合は切り替えを検討する時期です。
Outlook for Mac(現在のバージョン)
- 画面上部の「Outlook」メニューから「設定」を選びます。
- 「メール」の下にある「署名」を選びます。
- 既定の署名「Standard」を選んで名前を変えるか、「+」で新しい署名を追加します。
- 署名エディターに署名を入力するか、⌘+V で貼り付けます。画像やロゴを入れる場合は、「その他の項目を表示」(「…」ボタン)から挿入します。
- 「表示される署名の選択」でアカウントを選び、「新しいメッセージの場合」と「応答または転送用」に使う署名を指定します。
- 「署名」ウィンドウを閉じれば保存されます。
メールに手動で入れるときは、本文をクリックしてからリボンの「署名」を選びます。
レガシ Outlook for Mac
- 「Outlook」メニューから「設定」(古いバージョンでは「環境設定」)を選びます。
- 「電子メール」の下にある「署名」を選びます。
- 「無題」をダブルクリックして名前を付けるか、「+」で新しい署名を追加します。
- 署名を入力または貼り付けます。画像は「写真ブラウザー」か「ファイルからの画像」で挿入できます。
- 「既定の署名の選択」でアカウントを選び、新しいメッセージと返信/転送用の署名を指定します。
- ウィンドウを閉じます。
Macの日本語画面では、表記がバージョンによって少し異なることがあります。
Outlookの署名を変更・削除する方法
署名の変更は、作成したときと同じ画面で行います。
- 新しいOutlook・Web版: 「設定」→「アカウント」→「署名」で、一覧から変更したい署名を選び、編集して「保存」。名前を変えるときは「名前を変更」を使います。
- 従来のOutlook: 「ファイル」→「オプション」→「メール」→「署名」で、「編集する署名の選択」から署名を選び、「署名の編集」欄で修正して「保存」→「OK」。
- Mac: 「Outlook」→「設定」→「署名」で署名を選び、編集してウィンドウを閉じます。
異動や昇進で役職が変わった、ロゴが新しくなったなど、デザインごと差し替える場合は、1行ずつ直すより、入力欄の中身をすべて消して新しい署名を貼り付け直すほうが早く、きれいに仕上がります。Outlookの入力欄で修正を重ねると、フォントや余白が少しずつずれていきがちです。
署名を削除する、使うのをやめる場合:
- 自動で入らないようにするだけなら、既定の署名を「(なし)」または「(署名なし)」にします。署名自体は残るので、必要なときに手動で使えます。
- 完全に消すなら、署名の一覧で選び、「削除」をクリックします。
- 1通のメールからだけ外すなら、作成画面で署名の部分を選んで消すだけです。
新規メールと返信/転送で署名を使い分ける
やり取りが続くメールで、ロゴ入りの長い署名が毎回積み重なると、スレッドが読みにくくなります。そこでよく使われるのが、新規メールにはフルの署名、返信と転送には短い署名という使い分けです。
- 「社外用(フル)」と「返信用(短縮)」の2つの署名を作ります。
- 既定の署名で、新しいメッセージにフルの署名、返信/転送に短縮版を指定します。
短縮版は、会社名、氏名、電話番号の2〜3行で十分です。
株式会社さくら設備工業 佐藤 健一
TEL:06-1234-5678
日本のビジネスメールでは、返信の本文を引用の上に書くのが一般的です。Outlookは返信の署名を自分の本文の直下(引用の上)に入れるので、短い署名にしておけば、相手はスクロールせずに連絡先を確認できます。
複数の署名・複数のアカウントを使う場合
署名はいくつでも作成でき、メール作成中に「署名」ボタンから切り替えられます。社外用・社内用・英語用などを作っておくと便利です。
1つのOutlookに複数のメールアドレスを登録している場合は、アカウントごとに既定の署名を設定します。
- 従来のOutlook: 「署名とひな形」画面の「電子メール アカウント」を切り替えてから、それぞれ既定の署名を選びます。
- 新しいOutlook・Web版: 「設定」→「アカウント」→「署名」の上部でアカウントを選んでから、既定の署名を指定します。
- Mac: 「表示される署名の選択」(レガシ版は「既定の署名の選択」)でアカウントを選びます。
アカウントを切り替え忘れると、「署名を設定したのに、別のアドレスから送るときだけ入らない」という状態になります。
Outlookの署名に画像・ロゴを入れる方法
画像を入れる方法は、Outlookの署名エディターで挿入するか、画像入りで完成した署名を貼り付けるかの2通りです。
従来のOutlook:
- 「ファイル」→「オプション」→「メール」→「署名」で、画像を入れる署名を選びます。
- 「署名の編集」欄の上にある「画像」ボタンをクリックし、画像ファイルを選んで「挿入」をクリックします。
- サイズを変えるときは、画像を右クリックして「画像」を選び、「サイズ」タブで調整します。「縦横比を固定」にチェックが入っていることを確認してください。
- 「OK」を2回クリックして保存します。
新しいOutlook・Web版: 「設定」→「アカウント」→「署名」で、ロゴを入れたい位置をクリックし、入力欄の書式バーにある画像の挿入アイコンを使います。このとき、OneDriveやSharePointの中のファイルではなく、パソコンに保存した画像ファイルを選んでください。2026年8月のMicrosoft Q&Aでは、クラウド上のファイルを選んだことが、挿入ボタンを押しても何も起きない原因としてよく挙げられています。それでもうまくいかない場合は、通常の新規メールに画像を挿入し、そこからコピーして署名の入力欄に貼り付ける方法もあります。
Mac: 署名エディターの「その他の項目を表示」(レガシ版は「写真ブラウザー」または「ファイルからの画像」)から挿入します。
Microsoftによると、使える画像形式は .bmp、.gif、.jpg、.png です。どのメールソフトでも安全に表示されるのはPNGとJPGなので、ロゴはPNG、顔写真はJPGにしておくのが無難です。ロゴの大きさは、本文3〜4行分の高さがあれば十分です。
ロゴが「image001.png」という添付ファイルになる理由
「署名のロゴが、相手には添付ファイルとして届いている」と言われたことはないでしょうか。パソコンから画像を挿入すると、Outlookは画像ファイルそのものを毎回メールに埋め込んで送ります。Outlook同士なら本文の中に表示されますが、相手のメールソフトによっては「image001.png」のような添付ファイルとして一覧に表示され、クリップのマークも付きます。メールの容量も、画像の分だけ毎回増えます。
これを避けるには、画像をインターネット上に置き、署名からはそのURLを参照する形にします。ジェネレーターで作った署名がどのメールソフトでも同じように見えやすいのは、このためです。
ただし、従来のOutlook for Windowsは、URLで参照している画像でも、送信時にダウンロードしてメールに埋め込むことがあります。Microsoft MVPのRobert Sparnaaij氏によると、これはレジストリの「Send Pictures With Document」という値で決まり、値が「0」でなければ画像が埋め込まれます。会社のパソコンでは、レジストリを変更する前に必ず情報システム部門に相談してください。
Microsoftはさらに、VML(Microsoft独自の古い図形の記述方式)を使った署名では、一部の要素が本文内の画像ではなく添付ファイルとして表示される場合があると注意しています。
ジェネレーターで作った署名をOutlookに貼り付ける方法
ジェネレーターやテンプレートで作った署名は、次の手順で貼り付けるときれいに入ります。
- ブラウザーで署名を表示し、「コピー」ボタンを使います(または署名全体をマウスで選択して Ctrl+C、Macは ⌘+C)。
- 使っているOutlookの署名の入力欄を開き、新しい署名を作成します。
- 入力欄をクリックし、Ctrl+V(Macは ⌘+V)で貼り付けます。
- 既定の署名を設定して保存します。
- 自分宛てと、Gmailなど別のメールソフトのアドレス宛てにテストメールを送り、スマホでも開いて確認します。
貼り付けで失敗しないためのポイントは3つです。
- 「テキストのみ保持」や「プレーンテキストとして貼り付け」を使わない。 書式を外す貼り付け方をすると、文字だけが残り、ロゴ、色、レイアウトがすべて消えます。テキストだけの署名を貼る場合には便利ですが、デザインされた署名では通常の貼り付けを使ってください。
- HTMLのソースコードを貼らない。 「<table>」で始まるコードを入力欄に貼ると、デザインではなくコードの文字がそのまま署名になります。貼り付けるのは、ブラウザーに表示された完成形の署名です。
- Wordを経由させない。 Wordからの貼り付けもできますが、Word独自の書式が付き、相手のメールソフトで余白が変わることがあります。
もう一つ、Outlookがメールをテキスト形式で作成する設定になっていると、どんな署名も文字だけになります。従来のOutlookでは「ファイル」→「オプション」→「メール」の「次の形式でメッセージを作成する」で「HTML形式」を選びます。新しいOutlookとWeb版では「設定」→「メール」→「作成と返信」の「メッセージ形式」で確認できます。
Signguinの無料プランでも、Outlookへのコピー&貼り付けでの設定に対応しており、アプリ内に手順も表示されます。デザインから選びたい場合は「おしゃれなメール署名の例」も参考にしてください。
Gmail・Outlook・Apple Mailに対応
Outlookの署名が表示されない時の対処法
「設定したはずの署名が入らない」原因は、ほとんどが次のどれかです。上から順に確認してください。
- 既定の署名が「(なし)」のまま。 署名は作成しただけでは自動で入りません。新規メッセージ用と返信/転送用は別々の設定なので、両方を確認します。
- 別のOutlookで設定している。 従来のOutlookで作った署名は、Macやスマホのアプリには表示されません。冒頭の表で、いま使っているOutlookを確認してください。
- 送信元のアカウントが違う。 複数のアドレスを使っている場合、署名を設定したアカウントと、メール作成画面の「差出人」が一致しているか確認します。
- メールがテキスト形式になっている。 テキスト形式では書式も画像も表示できません。前の章の手順でHTML形式に変えます。返信の場合、相手のメールがテキスト形式だと返信もテキスト形式になるので、従来のOutlookではメール作成画面の「書式設定」タブで「HTML」に切り替えます。
- 署名を作ったときに開いていたメールで確認している。 従来のOutlookでは、作成時に開いていたメールには署名が自動で入りません。新しいメールを作成して確認します。
- 保存していない。 新しいOutlookとWeb版は「保存」、従来版は「OK」を押すまで設定が反映されません。
相手のところで画像だけ表示されない場合は、相手のメールソフトが画像の自動ダウンロードを止めていることが多く、これは送る側では変えられません。名前や電話番号を画像にせず、文字で入れておけば、画像が表示されなくても連絡先は伝わります。また、2026年5月の更新後、従来のOutlookで署名やメールの画像が表示されない不具合があり、Microsoftは2026年6月以降の更新で修正済みとしています。心当たりがあれば、「ファイル」→「Office アカウント」→「更新オプション」から更新してください。
署名が二重に入る場合は、会社のメールサーバー側で署名や免責事項を自動で付ける設定(Microsoft 365のメールフロールールなど)が動いている可能性があります。この署名は送信後に付くため、作成画面には表示されません。情報システム部門に確認し、自分の署名を外すかどうか相談してください。
スマホのOutlookアプリの署名(パソコンとは同期されない)
iPhone、iPad、AndroidのOutlookアプリの署名は、パソコンのOutlookとは別の設定です。パソコンで署名を作っても、アプリには反映されません。2025年11月のMicrosoft Q&Aでも、モバイルアプリはローミング署名(次の章)に対応していないと回答されています。
アプリでの設定手順は次のとおりです。
- Outlookアプリを開き、左上のアカウントのアイコンをタップします。
- 「設定」(歯車アイコン)をタップします。
- 「メール」の下にある「署名」をタップします。
- 最初から入っている「Outlook for iOS を入手」(Androidでは「Android 版 Outlook の入手」など)の文言を消し、自分の署名を入力します。
- 複数のアカウントを使っている場合は、「アカウントごとの署名」をオンにして、アカウントごとに入力します。
- 前の画面に戻ると保存されます。
アプリの署名欄は基本的に文字の入力欄で、Microsoftの説明にも画像やHTMLの署名についての記載はありません。ロゴ入りの署名を貼り付けても、画像が消えることがよくあります。スマホでは、パソコンの署名と同じ内容を3〜4行のテキストで入れておくのが確実です。
佐藤 健一
株式会社さくら設備工業 工事部
TEL:090-1234-5678
なお、MacやiPhoneに標準で入っている「メール」アプリで仕事のメールを送っている場合は、そちらのアプリの署名設定が使われます。
署名の保存場所とバックアップ(ローミング署名)
従来のOutlook for Windowsの保存場所
従来のOutlookは、署名をパソコン内の次のフォルダーに保存しています。
%APPDATA%\Microsoft\Signatures
実際の場所は「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Signatures」です。AppDataは隠しフォルダーなので、Windowsキー+R で「ファイル名を指定して実行」を開き、上の文字列を貼り付けて Enter キーを押すのが早い方法です。
1つの署名は、次の3つのファイルと1つのフォルダーで保存されています。
- 署名名.htm(HTML形式のメール用)
- 署名名.rtf(リッチテキスト形式のメール用)
- 署名名.txt(テキスト形式のメール用)
- 署名名_files(署名の画像が入ったフォルダー)
新しいパソコンに移すときは、このSignaturesフォルダーの中身をまとめてコピーし、新しいパソコンの同じ場所に貼り付けてから、Outlookを再起動します。
新しいOutlookとWeb版には保存フォルダーがない
新しいOutlookとWeb版は、署名をパソコンではなく、Microsoftのサーバー上のメールボックスに保存しています。そのため、パソコン内に署名ファイルはありません。署名を書き出したいときは、「設定」→「アカウント」→「署名」で署名を開き、中身を選択してコピーします。
ローミング署名:どこまで同期されるか
Microsoftは、Microsoft 365またはOutlook.comのメールボックスを使っている場合に、署名をメールボックスに保存して複数の端末で使えるようにする「ローミング署名」を提供しています。自動で有効になり、ユーザー側の操作は必要ありません。
| 環境 | 署名の同期 |
|---|---|
| 従来のOutlook for Windows、新しいOutlook、Web版 | 同期される(Microsoft 365・Outlook.comのアカウント) |
| Outlook for Mac | 同期されない(Macごとに設定) |
| スマホのOutlookアプリ | 同期されない(アプリで別に設定) |
| 自社サーバーのExchange、POP/IMAPのアカウント | 同期されない(端末ごとに設定) |
ローミング署名に切り替わるとき、Microsoftの説明では、既定の署名に設定されていたものだけがメールボックスにコピーされ、それ以外は「このデバイス」の署名としてパソコン内に残ります。アップデート後に「署名が消えた」と思ったら、作り直す前に、従来のOutlookの署名一覧にある「このデバイス」の署名と、Web版の「設定」→「アカウント」→「署名」を確認してみてください。
なお、署名を管理する外部のアドインを使っている会社では、ローミング署名を無効にしていることがあります。2台の会社パソコンで署名の動きが違う場合は、情報システム部門に確認するのが近道です。
設定が終わったら確認したいこと
- 自分宛てに新規メールと返信を送り、それぞれ正しい署名が入っているか確認する
- Gmailなど別のメールソフトのアドレスにも送り、ロゴが添付ファイルになっていないか確認する
- スマホで受信して、レイアウトが崩れていないか確認する
- スマホのOutlookアプリの署名を別に設定する
- Gmailも使っている場合は「Gmailの署名の設定方法」もあわせて設定する
ペンギンは生まれたときからタキシードを着ているといわれますが、メールの署名は自分で整えてあげる必要があります。一度きちんと設定しておけば、あとは毎日のメールが自動で身だしなみを整えてくれます。署名の上に入れる結びの挨拶は「メールの締めの言葉」でまとめています。
よくある質問
新しいOutlookで署名はどこから設定しますか?
画面右上の「設定」(歯車アイコン)→「アカウント」→「署名」です。「+ 新しい署名」で作成して保存し、「既定の署名を選択」で新規メッセージ用と返信/転送用を指定します。古い記事にある「メール」→「作成と返信」には、現在の画面では署名はありません。手順はWeb版のOutlookとまったく同じです。
Outlookの署名を変更したのに反映されません。
まず保存したか(新しいOutlookは「保存」、従来版は「OK」)を確認してください。次に、変更したのが既定に指定している署名かどうかを確認します。従来のOutlookで、署名を変更したときに開いていたメールには反映されないので、新しいメールを作って確認してください。Macやスマホのアプリは別設定なので、それぞれ変更が必要です。
Outlookの署名をスマホのアプリにも同期できますか?
2026年10月時点ではできません。ローミング署名で同期されるのは、Windows版のOutlook(従来版と新しいOutlook)とWeb版だけです。スマホのOutlookアプリは「設定」→「メール」→「署名」で別に設定します。アプリの署名欄は画像に対応していないことが多いため、テキストの署名にするのが確実です。
署名のロゴが相手に添付ファイルとして届くのはなぜですか?
パソコンから挿入した画像は、メールに埋め込まれて送られるためです。相手のメールソフトによっては、これが「image001.png」などの添付ファイルとして表示されます。インターネット上に置いた画像をURLで参照する署名にすると、添付になりにくくなります。従来のOutlookでは、レジストリの「Send Pictures With Document」の設定も影響します。
返信のときだけ短い署名にできますか?
できます。フルの署名と2〜3行の短い署名を作り、既定の署名で「新しいメッセージ」にフル版、「返信/転送」に短縮版を指定します。やり取りが続いても長い署名が積み重ならず、相手にとっても読みやすいメールになります。
Outlookの署名を別のパソコンに移すには?
Microsoft 365やOutlook.comのアカウントなら、既定の署名はローミング署名として自動で引き継がれます。従来のOutlookの署名ファイルを移す場合は、「%APPDATA%\Microsoft\Signatures」フォルダーの中身を新しいパソコンの同じ場所にコピーし、Outlookを再起動します。新しいOutlookには署名ファイルがないため、コピー&貼り付けで移します。
会議の招待にも署名は入りますか?
既定の署名が自動で入るのはメールだけです。Outlook for Macでは、Microsoftの説明どおり、予定表の招待でも本文をクリックしてリボンの「署名」から手動で入れられます。新しいOutlookについては、2025年3月のMicrosoft Q&Aで会議の招待に署名を入れる機能はないと回答されているので、必要な場合は招待の本文に署名を貼り付けてください。

