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メールの締めの言葉一覧|「よろしくお願いいたします」の言い換えと場面別の結び60選

ビジネスメールの締めの言葉は、「よろしくお願いいたします」が基本です。ただし、それだけで終えるより、前に「ご確認のほど」「引き続き」「今後とも」などの一言を添えると、用件に合った丁寧な結びになります。依頼なら「ご検討のほど、よろしくお願いいたします」、お礼なら「心より感謝申し上げます」、お詫びなら「重ねてお詫び申し上げます」が定番です。

この記事では、メールの結びの基本の型、「よろしくお願いいたします」の言い換え、「何卒」「引き続き」「今後とも」の使い分け、依頼・お礼・お詫び・催促など場面別の締めの言葉を60以上紹介します。最後に、よくある誤用と、締めの言葉と署名の関係も解説します。

メールの締めの言葉(結びの挨拶)の基本

締めは「まとめの一文」と「結びの挨拶」の2段構成

ビジネスメールの最後は、次の順番で書くと自然です。

(本文の最後)
お手数をおかけしますが、資料をご確認いただけますと幸いです。  ← まとめの一文
何卒よろしくお願いいたします。                                ← 結びの挨拶

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
株式会社ミナトデザイン                                    ← 署名
営業部 青木 さくら
TEL:03-1234-5678
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まとめの一文で「相手に何をしてほしいか」をはっきりさせ、結びの挨拶で気持ちを添え、署名で「誰からか」を示します。この3つが揃うと、受け取った側が次の行動に迷いません。

締めの言葉は3つの型に分けられる

型使う場面代表的な結び
お願い型依頼、確認、検討、返信を求めるときご確認のほど、よろしくお願いいたします
お礼型感謝を伝えるとき、相手が何かをしてくれたあと心より感謝申し上げます
気遣い型体調や季節、相手の繁栄を気づかうとき時節柄、どうぞご自愛ください

迷ったら「お願い型」を選べば、ほとんどのビジネスメールで失礼になりません。

基本の「よろしくお願いいたします」と丁寧さの段階

「よろしくお願いいたします」は、丁寧さに応じて段階的に使い分けられます。

丁寧さ表現主な相手
ふつうよろしくお願いします社内の同僚、親しい相手
丁寧よろしくお願いいたします社外の取引先、上司(もっとも一般的)
より丁寧何卒よろしくお願いいたします目上の相手、無理なお願い
改まった何卒よろしくお願い申し上げます役員、重要な取引先、正式な依頼状
もっとも改まった何卒ご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます式典、正式文書、年始の挨拶

「お願いいたします」は、文化庁の「敬語の指針」で「お(ご)……いたす」の形の敬語(謙譲語Ⅰ兼謙譲語Ⅱ)として説明されている正しい形です。二重敬語ではありません。

「よろしくお願いいたします」の言い換え一覧

同じ相手に何度もメールを送ると、毎回「よろしくお願いいたします」で終わるのが気になるものです。用件に合わせて、次のように言い換えられます。

確認・検討をお願いするとき

  1. ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
  2. ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
  3. ご査収のほど、よろしくお願いいたします。(資料や書類を添付したとき)
  4. ご一読いただけますと幸いです。
  5. お目通しいただけますと幸いです。

返信・対応をお願いするとき

  1. ご返信いただけますと幸いです。
  2. ご都合をお知らせいただけますと助かります。
  3. ご対応のほど、よろしくお願いいたします。
  4. お手すきの際にご確認いただければ幸いです。

そのほかの締め方

  1. 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
  2. 今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
  3. 以上、ご連絡いたします。
  4. 取り急ぎ、ご報告申し上げます。
  5. ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
  6. お力添えいただけますと幸いです。

「幸いです」「助かります」で終わる結びは、命令の響きがなく、相手に判断を委ねるやわらかい言い方です。急ぎでない依頼に向いています。

「何卒」「引き続き」「今後とも」の使い分け

「よろしくお願いいたします」の前に付ける言葉は、それぞれ意味が違います。取り違えると、少し不自然な締めになります。

前置き意味使う場面例
何卒(なにとぞ)どうか、ぜひとも強くお願いしたいとき、相手に手間をかけるとき何卒よろしくお願いいたします
引き続き今の状態を続けて進行中の案件、やり取りの途中引き続きよろしくお願いいたします
今後ともこれから先も取引や関係そのものの継続を願うとき今後ともよろしくお願いいたします
重ねてもう一度、繰り返して本文で伝えたお願い・お詫びを最後に繰り返すとき重ねてよろしくお願いいたします
取り急ぎとりあえず、急いで詳細は後日として、まず一報を入れるとき取り急ぎご報告まで

使い分けのポイントは次のとおりです。

  • 「引き続き」は「今の案件」、「今後とも」は「これからの関係」。 打ち合わせ後の連絡なら「引き続き」、年末の挨拶や担当交代なら「今後とも」が合います。
  • 「何卒」は1通に1回まで。 何度も使うと、かえって重く感じられます。
  • 初めての相手に「引き続き」「今後とも」は使わない。 まだ続ける関係がないためです。初めての相手には「何卒よろしくお願いいたします」が適切です。

場面別のメールの締めの言葉

依頼するとき

  1. お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
  2. ご多忙のところ大変恐縮ですが、ご対応いただけますと幸いです。
  3. 勝手なお願いで恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
  4. お手数をおかけしますが、〇日までにご返信いただけますと幸いです。

依頼の結びには「恐れ入りますが」「恐縮ですが」などのクッション言葉を添えます。期限がある場合は、結びの直前に日付を入れると、相手が予定を立てやすくなります。

お礼を伝えるとき

  1. 心より感謝申し上げます。
  2. 本当にありがとうございました。
  3. 取り急ぎ、お礼申し上げます。
  4. 略儀ながら、まずはメールにてお礼申し上げます。
  5. 〇〇様のお力添えに、改めて感謝申し上げます。

お礼のメールは、「お願い型」で終えると「またお願いごとか」と受け取られることがあります。お礼だけで締めるのが基本です。「略儀ながら」は、本来は直接会って伝えるべきところをメールで済ませる、という意味の改まった表現です。

お詫びするとき

  1. 重ねてお詫び申し上げます。
  2. この度は大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
  3. 今後はこのようなことがないよう、再発防止に努めてまいります。
  4. まずは取り急ぎ、メールにてお詫び申し上げます。

お詫びの結びに「よろしくお願いいたします」を使うと、反省よりお願いが前に出てしまいます。お詫びで終えるか、再発防止の約束で締めましょう。

催促するとき(やわらかく伝える)

  1. 行き違いでご連絡をいただいておりましたら、ご容赦ください。
  2. ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認いただけますと幸いです。
  3. 恐れ入りますが、〇日までにご返信いただけますと助かります。
  4. 念のため、再度ご連絡いたしました。

催促は「相手が忘れている」と決めつけない書き方が大切です。「行き違いでしたら」の一文を入れると、相手の立場を守りながら返信を促せます。

初めての相手に送るとき

  1. 突然のご連絡、失礼いたしました。
  2. ご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
  3. ご興味をお持ちいただけましたら、ご返信いただけますと幸いです。

初めての相手には「引き続き」「今後とも」は使わず、「何卒」で丁寧にお願いするのが基本です。営業メールなら、相手が断りやすい余地を残す「ご興味をお持ちいただけましたら」が好印象です。

社内(同僚・チーム)に送るとき

  1. よろしくお願いします。
  2. ご確認お願いします。
  3. 何かあれば声をかけてください。
  4. 以上です。よろしくお願いします。

社内では「いたします」を使わず「します」でも問題ありません。ただし、部署をまたぐ依頼や、関係の浅い相手には「よろしくお願いいたします」にしておくと無難です。

上司・目上の人に送るとき

  1. お忙しいところ恐縮ですが、ご確認をお願いいたします。
  2. ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
  3. ご判断を仰ぎたく、よろしくお願い申し上げます。
  4. お手すきの際にご覧いただけますと幸いです。

目上の人には「ご苦労様です」は使いません。文化庁の「敬語の指針」は、「御苦労様」は自分のために仕事をしてくれた人へのねぎらいの表現で、目上の人には用いない方が良いとしています。感謝なら「ありがとうございました」、ねぎらいなら「お疲れ様でございました」が適切です。

就活メールで使うとき

  1. ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
  2. 貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
  3. 面接の機会をいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

就活メールは、締めの言葉のあとに大学名・氏名・連絡先を入れた署名を付けるのがマナーです。書き方は就活メールの署名の書き方で、例文付きで解説しています。

返信は不要と伝えたいとき

  1. ご確認いただければ、ご返信には及びません。
  2. 本メールへのご返信は不要です。
  3. 特に問題がなければ、このまま進めさせていただきます。

「返信不要」とだけ書くと冷たく感じられることがあるため、「ご返信には及びません」のように相手を気づかう形にします。

気遣い・相手の繁栄を願うとき

  1. 時節柄、どうぞご自愛ください。
  2. 貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
  3. 皆様のご健勝をお祈りいたします。
  4. 末筆ながら、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

「ご自愛ください」の「自愛」は、自分の体を大切にするという意味です。「お体をご自愛ください」は「体」が重なる重複表現になるため、「ご自愛ください」だけで十分です。

季節の挨拶を添える結び(月別)

取引先への改まったメールや、久しぶりの連絡では、結びに季節の一言を添えると印象がやわらぎます。

月季節の結び
1月寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
2月余寒なお厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
3月春とはいえまだ肌寒い日が続きます。どうぞお健やかにお過ごしください。
4月新年度を迎え、お忙しい日々かと存じます。ご自愛ください。
5月新緑の季節、皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
6月梅雨の時期、体調を崩されませんようお気をつけください。
7月暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
8月残暑厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
9月朝夕は涼しくなってまいりました。どうぞお健やかにお過ごしください。
10月秋の深まりとともに、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
11月寒さが増してまいりました。どうぞご自愛ください。
12月年末ご多忙の折、どうぞご自愛ください。本年も大変お世話になりました。

季節の結びは、季節の挨拶で始めたメールの最後に入れるとまとまりが出ます。日常の短い業務連絡にまで入れる必要はありません。

よくある誤用と注意点

締めの言葉は定型句が多いぶん、少しの違いで不自然になります。とくに間違えやすい点をまとめました。

二重敬語に注意する

同じ種類の敬語を二重に重ねた表現を「二重敬語」といいます。文化庁の「敬語の指針」は、たとえば「お読みになられる」(「お読みになる」にさらに「られる」を付けたもの)を二重敬語の例として挙げ、一般に適切ではないとしています。メールの結びで起きやすい例は次のとおりです。

誤りやすい表現自然な表現
ご覧になられてくださいご覧ください
お越しになられる際はお越しの際は/お越しになる際は
おっしゃられた件についておっしゃった件について

一方で、「お伺いする」「お召し上がりになる」などは、厳密には二重敬語でも、習慣として定着しているものとして同じ指針で認められています。また、前述のとおり「お願いいたします」は二重敬語ではありません。

「させていただく」を重ねすぎない

「確認させていただきます」「送付させていただきます」が続くと、まわりくどく感じられます。「敬語の指針」は、「させていただく」は相手の許可を受けて行い、そのことで恩恵を受ける場合に使う形だと説明しています。許可が関係ない場合は「確認いたします」「送付いたします」のほうが簡潔です。

「ご苦労様です」は目上に使わない

先に紹介したとおり、「御苦労様」はねぎらいの言葉で、目上の人には用いない方が良いとされています。上司や取引先には「お疲れ様でございます」「ありがとうございました」を使います。

「了解しました」より「承知しました」

「了解しました」は誤った敬語ではありませんが、目上の相手や取引先には「承知しました」「かしこまりました」を使うのが、ビジネスマナーとしては無難です。

「取り急ぎ」で終えるときは一言添える

「取り急ぎご連絡まで」は便利ですが、目上の相手には言い切りの形がややぶっきらぼうに響きます。「取り急ぎ、ご連絡申し上げます」と最後まで書くか、「詳細は改めてご連絡いたします」と後の予定を添えましょう。

「お体をご自愛ください」は重複表現

「自愛」にすでに「自分の体を大切にする」という意味が含まれるため、「お体を」を付けると重複します。「どうぞご自愛ください」で十分です。

「いたします」と「致します」はどちらが正しい?

どちらも誤りではありません。ただ、ビジネスメールでは「お願いいたします」とひらがなで書くのが一般的です。

文化庁の「公用文作成の考え方」(2022年)は、「~ていただく」「~てくださる」のような補助的な用法は仮名で書くとしています。また「敬語の指針」も「お(ご)……いたす」と仮名で表記しています。漢字が続く文章の中でひらがなが入ると読みやすく、やわらかい印象にもなります。社内で表記ルールがある場合は、それに合わせましょう。

締めの言葉と署名の関係

締めの言葉と署名は、メールの「最後の印象」を一緒に作ります。うまく組み合わせるためのポイントは3つです。

  1. 締めの言葉は署名に入れず、毎回自分で書く。 「よろしくお願いいたします」を署名に登録すると、お礼やお詫びのメールにも同じ結びが付いてしまいます。署名は会社名と氏名から始め、締めの言葉は用件に合わせて書きましょう。
  2. 締めの言葉と署名の丁寧さを揃える。 「何卒よろしくお願い申し上げます」の下に、記号だらけのにぎやかな署名が付いていると、ちぐはぐな印象になります。改まった結びには、シンプルな署名が合います。
  3. 返信用には短い署名を使う。 やり取りが続くときは、会社名・氏名・電話番号だけの短い署名に切り替えると、締めの言葉が埋もれません。GmailやOutlookでは、新規メールと返信で別の署名を設定できます(Gmailの署名設定、Outlookの署名設定)。

締めの言葉が整っていても、署名がテキストのままだったり、行がずれていたりすると、最後の印象が弱くなります。署名に入れる項目はメール署名の書き方で、デザインのコツはおしゃれなメール署名の作り方で紹介しています。

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英語メールの締めの言葉

海外の取引先とのやり取りでは、日本語の「よろしくお願いいたします」にぴったり当てはまる英語はありません。用件に合わせて、次のような結びを使います。

  1. Best regards,(もっとも一般的。初めての相手にも使える)
  2. Kind regards,(丁寧でやわらかい)
  3. Thank you for your time,(お願いや問い合わせのあと)
  4. I look forward to hearing from you.(返信がほしいとき。「ご返信をお待ちしております」に近い)
  5. Thank you in advance,(先にお礼を言う形。相手によっては押し付けに感じられることも)
  6. Sincerely,(正式な手紙や応募書類)
  7. Thanks,(社内や親しい相手)

英語のメールでは、結びのあとにカンマを付け、次の行に名前を書きます。署名は名前、役職、会社名の順が一般的で、日本語の署名とは順番が逆になる点に注意しましょう。

よくある質問

メールの締めの言葉で一番無難なものは?

「よろしくお願いいたします」です。社外にも社内にも、上司にも使えます。より丁寧にしたいときは「何卒よろしくお願いいたします」、改まった相手には「何卒よろしくお願い申し上げます」にします。その前に「ご確認のほど」「ご検討のほど」など用件に合った一言を添えると、より自然な結びになります。

「よろしくお願いいたします」は二重敬語ですか?

いいえ、二重敬語ではありません。文化庁の「敬語の指針」では、「お(ご)……いたす」は謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱの性質をあわせ持つ一般的な敬語の形として説明されています。「お願いする」を「お願いいたす」にした正しい表現なので、社外のメールでも安心して使えます。

「引き続き」と「今後とも」の違いは?

「引き続き」は、今進めている案件ややり取りを続けるときに使います。「今後とも」は、取引や関係そのものをこれからも続けたいときに使います。打ち合わせのあとの連絡なら「引き続きよろしくお願いいたします」、年末の挨拶や担当者交代のときは「今後ともよろしくお願いいたします」が合います。

お礼のメールにも「よろしくお願いいたします」を付けるべき?

付けなくても失礼にはなりません。お礼のメールは「心より感謝申し上げます」「本当にありがとうございました」で締めるほうが、感謝の気持ちがまっすぐ伝わります。今後もやり取りが続く場合は、お礼のあとに「今後ともよろしくお願いいたします」を添えるとよいでしょう。

締めの言葉のあとに署名は必要ですか?

ビジネスメールでは必要です。締めの言葉で気持ちを伝え、署名で会社名、氏名、連絡先を伝えます。相手が電話をかけたいときや、名前を確認したいときにすぐ分かるよう、返信でも短い署名を付けておくのが基本です。

「取り急ぎご連絡まで」は失礼ですか?

失礼ではありませんが、目上の人には言い切りの形がやや簡略に響くことがあります。「取り急ぎ、ご連絡申し上げます」と最後まで書くか、「詳細は改めてご連絡いたします」と続きの予定を添えると丁寧です。